※本ブログは2018年7月1日にはてなブログに投稿されたものです
こんにちは。意外とやる気が出たんで第2弾です。過去記事のマンチェスターシティはこちらから。
さてお次は我らがチェルシーでございます。もしかすると贔屓チームをやって終わるというリバプールサポお怒り案件になる可能性も十分にあるのですがまあそこはご愛嬌というか・・・。もちろん今回が一番ガチですよ!(すでに聞こえる怒りの声
そもそも本ブログは「ハーフタイムに食べるビスケット」的な私の感想ですので悪しからず。言い訳は十分したので本題に入ります。
それでは!
チェルシー
監督:マウリシオ・サッリ
今季順位:2位(勝点27、8勝3分)
昨季順位:5位

(Goal.comより)「自身の解任をテレビで知った」可哀想なサッリ氏
昨季は優勝の勢いを継続できずまさかのCL圏にすら入れなかった一昨季王者。まさかの失態と選手とのコミュニケーションの拙さもありアントニオ・コンテはチームを去り、結果時間はかかりながらも昨季までナポリでインパクトを見せたサッリの招聘に着地した。
ティポー・クルトワがかねてから熱望していたレアル・マドリードに移籍した一方、絶対エースのエデン・アザールは残留を決断。クルトワ以外の主力は残り、新戦力として「サッリ・ボール」の申し子ジョルジーニョ、レアルで出場機会を失っていたマテオ・コバチッチ(レンタル)、クルトワの後釜として卓越した足元の技術を持つケパ・アリサバラガ、ベテランGK枠としてロバート・グリーンが新戦力として青いユニフォームを纏った。
ただしレンタル復帰のルベン・ロフタス・チークや昨季は怪我でほとんど出番のなかったロス・バークリーの定着、怪我とコンテとの対立からベンチを温めていたダビド・ルイスの復活もあり、実際の新加入より稼働選手数は多く見える。
特にこの「実質新加入」のコバチッチ、バークリー、ロフタス・チークが争う左IHは大激戦で各々が違った特徴を見せスタメンが固定されていない。
またイーサン・アンパドゥやカラム・ハドソン・オドイら期待の若手も多い。
快進撃を支えるのはボールを支配しパスで崩す「サッリ・ボール」が非常に速いスピードで浸透したことにある。高いテクニックを持つアザールやバルセロナ時代にパスサッカーを経験したペドロ、ポストプレーと二列目の活かしに定評のあるジルーはある程度計算ができたが、これまであまり経験がなかったであろう守備的な選手が高い順応性を見せたのがいい意味でのサプライズだった。
たしかにもともとスペイン人で高い技術を持つマルコス・アロンソやセサル・アスピリクエタ、攻撃的CBの代表格であるルイス、「心臓」ジョルジーニョ、インテルの元10番コバチッチらはある種納得であったが、驚愕なのはアントニオ・リュディガーとケパ・アリサバラガの活躍ぶりである。両者ともに圧巻の縦パスを通すシーンが試合の中で幾度も見られ、攻撃の起点になっている。特にリュディガーは本職の守備でも抜群の存在感を見せ、スピード、高さ、パスセンスと全てを兼ね備えたCBに成長し、さらにはマンチェスターU戦では1Gを含む全2得点に絡むなど、得点力もつき始めた。

(Goal.comより)著しい成長を見せるリュディガー
今季は複数得点で勝つ試合も増え、リーグ戦に話を限れば引き分けたウェストハム戦とリバプール戦のみ0点と1点に終わっている。
その攻撃陣を支えるのは当然10番のアザールで、今季既に7ゴールと得点ランクでも首位に立つ一方で、途中出場からのアシストは3戦連続と好連携も見せる。さらに昨季不調だった(今季も決定機逸があるとはいえ)アルバロ・モラタやバークリーにも持ち前の得点力が戻りつつあり、ウイングのウィリアンとペドロのシュートの巧さは相変わらず。サッリの「何人かは10点以上とってシーズンを終える」との言葉も現実味が出てきた。特にバークリーの活躍はチェルサポにとっては感慨深く、「イングランド人の8番がエリア外からミドルを叩き込む」だけで哀愁の念にとらわれずにはいられない。

(The Telegrahより)リーグ杯で凱旋を果たしたレジェンド
選手層がぐっと厚くなったのも今季の好調を支える要因であり、各ポジションに1人ずつは控えがいることで大胆なターンオーバーも可能になった。CLであれば大きなメンバー変更は出来ないが、ELでは相手のクオリティが落ちるため、リーグ戦から大きく入れ替えながらもGSでは連勝中。サッリ体制1年目であることや現実的な目標がCL圏の確保であることを考えると、ELで戦えるメリットも少なくはない(といってもCL出たいのだが)
懸念点は守備のもろさである。特に他の無敗チームに比べ守備陣の総合力は劣っており、特にダビド・ルイスやアンドレアス・クリステンセンが集中を欠くシーンが時折見られる。またクロス対応に難があり、これまでは多少のボールならクルトワが処理していたor5バック状態で迎撃していたためまだ慣れていないのかマークが甘くなるシーンが見られる。純粋な高さでは負けておらず、徹底的にクロスを入れ続けたバーンリー相手にはクリーンシートが出来たことから集中力の問題と見られる。

(The Telegraphより)毎年のように指摘されるダビド・ルイスの集中力だが…
またスタメンと控えの差の大きさについても他のチームよりは大きい。サラーの代わりにシャキリ、スターリングの代わりにザネといった交代は特徴を変える意味合いが強いが、例えばアスピリクエタに代えてダビデ・ザッパコスタだと大きな戦力ダウンになってしまうのは否めない。やっているサッカーが特殊である以上やむを得ないのだが、控えがスタメンを脅かせていないのが現状だ。
とはいったものの就任一年目でここまでチームをまとめ上げたのは見事の一言。もちろん高い技術を持つ選手が多いのは事実だが、浸透させたサッリの手腕を褒めるべきだろう。
また選手間と監督の関係性も良さそうで、最近のチーム状況を鑑みるとレアな光景である。
というわけで第2弾のチェルシーはおしまいです。やるなあサッリ。
ちなみに全コンペティションで未だ無敗の欧州唯一のチームです。(ELだからとか言うな
次節は難敵エヴァートン。無敗記録を伸ばせるか要注目の一戦です。
それではまた。
〜おしまい〜
コメント